川上 淳
北方史/日本近世史
教育現場や文化財保護などにおいて、
持続可能な社会
の実現に貢献する人材を育成することを
目標としています。
考古学?歴史学?アイヌ文化などを学ぶことで、過去から現代までを見通す長期的な思考と、
北海道と日本、世界各地の文化を俯瞰的にとらえる視野を身につけます。
歴史文化に対する広い視野と総合的な知識により、急速に変化する現代社会が抱える
様々な課題に対して、自分で考え、判断して行動できるようになります。
歴史を教える教師や、
博物館?教育委員会に勤める
学芸員の資格を取得して、
歴史専門分野の
プロフェッショナルを目指せます。
アイヌ文化、北方史、
北方考古学を学べる
フィールドワークで
現場対応力を身につける
人類の歴史や文化を広く学び、
未来を展望する力をつける
北海道では古代末に
土器が鉄鍋と木椀に置き換わった。
では、鉄鍋と木椀にはどんな優れた点がある?
11世紀から13世紀にかけて、北海道には本州の文化が強く及び、竪穴住居から平地住居へ、土器の甕から鉄鍋へ、土器の椀から木製の椀へと生活が大きく変化します。考古学ではこれを「アイヌ文化の成立」と呼びます。アイヌ民族の祖先である北海道の人々が、なぜ本州の文化を取り入れたのか?それによって暮らしの質がどう変わったのか考えてみましょう。
歴史の謎をモノに即して具体的に考えるのは、考古学の醍醐味です。さてこの頃、本州でも土器が鉄鍋と木椀に置き換わっています。いずれも高価なものでしたが、鉄鍋と木椀には土器にはないいくつもの利点がありました。それは何でしょうか?
たとえば花を植える素焼きの鉢とプラスチックの鉢を比較したとき、素焼きの鉢にはどのような欠点があるでしょうか。鍋料理を作るとき、土鍋と金属の鍋を比較すると、どのような違いがあるでしょうか。みそ汁を飲むとき、陶器と木椀を用いるのはなぜでしょうか。実際に観察しながら考えてみましょう。
気がついたことをメモしていきましょう。答えは一つとは限りません。さまざまな視点から、これ以上思いつかないというまで考えてみることが必要です。
民間企業/アイヌ民族文化財団、生活協同組合コープさっぽろ、北海道クリーンシステム、日本郵便、北そらち農協 など
公務員/寿都町学芸員、せたな町学芸員、平取町職員、浜頓別町教育委員会、別海町役場、砂川市役所 など
歴史文化専攻では、学校教育分野や文化財保護分野等において、歴史学?地理学?考古学?アイヌ学等の専門知識を用いて、地域社会に貢献できる人材を育成する。
歴史文化専攻を副専攻と認定する場合の条件は以下のとおり。
(1)以下に示す表の科目群から合計20単位以上を修得。
(2)科目群Ⅰから10単位以上を修得。
(3)科目群Ⅱから10単位以上を修得。
科目名(単位) | |||
---|---|---|---|
科目群Ⅰ | 外国史(東洋史)A(2) 外国史(東洋史)B(2) 外国史(西洋史)A(2) 外国史(西洋史)B(2) |
日本史概論Ⅰ(2) 日本史概論Ⅱ(2) 人文地理学(2) 地誌学(2) |
自然地理学Ⅰ(2) 自然地理学Ⅱ(2) |
科目群Ⅱ | アイヌ文化論Ⅰ(2) アイヌ文化論Ⅱ(2) 日本北方史(2) |
考古学特講Ⅰ(2) 考古学特講Ⅱ(2) 日本近現代史(2) |
アイヌの歴史(2) 中国史A(2) 中国史B(2) |
札幌大学では、豊かな教養と確かな実践力を備え、他者と協力し、未来を切り拓き、地域や世界へはばたこうとする意欲的で多様な価値観をもつ学生を求めています。そのため、歴史文化専攻では、学力の3要素毎に以下のような資質?能力?意欲を持った人物を入学者として受け入れています。
歴史文化専攻 [入学者受入れの方針(アドミッション?ポリシー)]については、以下のファイルをご確認ください。